2012 CHIANTI CLASSICO DOCG / CASTELLO DI BOSSI カステッロ・ディ・ボッシはキャンティ・クラシコ地区の最南端、 カステルヌオーヴォ・ベラルデンガにある ワイナリーで、キャンティ・クラシコをはじめ、 スーパートスカーナ(スーパータスカン)と呼ばれるワインなど 数々の素晴らしいワインを生産しています。
カステルヌオーヴォ・ベラルデンガのワインの特徴は 「濃厚でフルボディ」。
それは隣接するモンタルチーノで造られる、 イタリアを代表する高級ワインの 「ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ」の特徴であるとも言えます。
ワイナリーの建物は1099年に建造された城をそのまま使用しており、 カステッロ・ディ・ボッシの土地では13世紀には既にブドウを栽培していた記録が残っているほど、古くからワインの生産を行っている場所です。
フィレンツェとシエナの境界に位置するこの城は、さまざまな戦乱に巻き込まれ、破壊と再建が繰り返されてきました。
しかし現在のオーナーにより、建物には補強が施され、ブドウ畑は土の入れ替えや、樹木の植え替えなどが行われ、完全に整備されました。
カステッロ・ディ・ボッシでは1973年から、トスカーナの代表的なブドウ品種であるサンジョヴェーゼの他に、カベルネ・ソーヴィニヨンやメルローも栽培していますが、実はキャンティ・クラシコ地区で初めてカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローといった国際品種の栽培を行ったのがカステッロ・ディ・ボッシ。
これは、粘土質のテロワールを活かそうと考えた、当時のエノロゴ(醸造責任者)ジャコモ・タキスが植えたとのこと。
ジャコモ・タキスといえばサッシカイアのエノロゴを務めることで有名ですね。
今では数々のスーパートスカーナが存在しますが、 国際品種の栽培について先駆者となったのが、このカステッロ・ディ・ボッシなのです。
そして詳しいことはここには書けませんが、この国際品種のブドウは、 なんとカベルネ・ソーヴィニヨンはマルゴーの某シャトーから、 メルローはポムロールの某シャトーから譲り受けたという素晴らしい素性を持ったブドウとのこと。
このワインのクオリティに納得の背景を持っています。
キャンティ・クラシコは、サンジョヴェーゼを80%〜100%使用することが 規定で厳格に定められています。
サンジョヴェーゼとブレンドするブドウには、 トスカーナの伝統的な土着のブドウ品種カナイオーロやマルヴァジア・ネッラ、 国際品種であるカベルネ・ソーヴィニヨンやメルローなど 生産者によって全く異なるブドウが使われるため、 同じ「キャンティ・クラシコ」と言っても味わいにはそれぞれの ワイナリーの個性がはっきりと表れます。
カステッロ・ディ・ボッシでは、 かつてはサンジョヴェーゼとメルローをブレンドしていましたが、 現在は、よりテロワールとサンジョヴェーゼの味を表現するために サンジョヴェーゼ100%で造られています。
フレンチオークのバリック(小樽)を使用して熟成するモダンな造り。
ルビーを思わせる豊かで透明感あふれる色調、 フルーツトマトを思わせる心地よいアロマは、 抜栓から時間が経つにつれ、どんどん華やかに広がっていきます。
クリーミーな舌触り。
タンニンの粒子が細かく、とても滑らかです。
骨格がしっかりとしていますが、果実味と酸味、タンニンのバランスが良く、 飲みやすい味わいのキャンティ・クラシコに仕上がっています。
※ヴィンテージ切り替えの時期の場合、表示しているヴィンテージではなく、 新しいヴィンテージの商品をお届けする場合がございます。
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